“寝支度”の読み方と例文
読み方割合
ねじたく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二階では良吉と勝代とが炬燵に当って、ひとしきり東京話を聞いたりかれたりしていたが、やがて別々の部屋に別れて寝支度ねじたくをした。
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
そこの隅々に置かれた共同ベンチには、いつものように浮浪人らが寝支度ねじたくをしていた。ベンチのそばにはどれもこれもおびただしいバナナの皮が踏みにじられていた。浮浪人達の夕食なのだ。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
寝支度ねじたくをしながらわたしは、どういうつもりだか知らないが、三遍さんべんほど片足でくるくる回って、髪にポマードをりたくって横になるなり、まるで死人のように、ぐっすり朝まで眠った。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)