“身支度”の読み方と例文
読み方割合
みじたく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……備前びぜん岡山、備後灘びんごなだ、松山上空」とラジオは艦載機来襲を刻々と告げている。正三の身支度みじたくが出来た頃、高射砲がうなりだした。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
さて、すっかり身支度みじたくがおわると、バタバタ窓をしめて、かれもこの家を立ちかけたが、門口かどぐちでフイと一つの忘れ物を思いだした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夢なら醒めないうちにと手早く身支度みじたくをし終って表へ出た。寒風の中を一散に堤防目がけて走った。——今夜は二日分、往復四回駆けてやる——
快走 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)