“粗服”の読み方と例文
読み方割合
そふく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが町奉行の大岡越前守とは知る由もない栄三郎、よし零落おちぶれて粗服そふくをまとうとも、面識のない武士には対等に出る。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
小文治は、家に取ってかえすと、しばらくあって、粗服そふくながら、たしなみのある旅支度たびじたくに、大小を差し、例の朱柄あかえやりをかついで、ふたたびでてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見る者なかりしとこゝ浪人體らうにんていさむらひの身には粗服そふくまとひ二月の餘寒よかんはげしきに羊羹色やうかんいろの羽織を着て麻のはかま穿はきつかはづれし大小をたいせし者常樂院じやうらくゐんの表門へ進みいらんとせしが寺内の嚴重げんぢうなる形勢ありさま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)