“そふく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
粗服75.0%
素服25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見る者なかりしとこゝ浪人體らうにんていさむらひの身には粗服そふくまとひ二月の餘寒よかんはげしきに羊羹色やうかんいろの羽織を着て麻のはかま穿はきつかはづれし大小をたいせし者常樂院じやうらくゐんの表門へ進みいらんとせしが寺内の嚴重げんぢうなる形勢ありさま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あわて押止め然ば其段いま一應いちおう申上べしまづ/\御待下されと待せ置ておくへ行き暫時ざんじにして出來り然らば其儘そのまゝにて對面たいめんあるべしとの事なりと告れば伊賀亮はも有べしとやが粗服そふくのまゝ天忠に引れて本堂の座敷ざしきへ到ればはるか末座まつざに着座させられぬ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
細君さいくん張氏ちやうしより、しかも、いつつばかり年少としわか一少女いちせうぢよ淡裝たんさう素服そふくして婀娜あだたるものであつた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)