“たびじたく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
旅支度63.6%
旅仕度18.2%
旅準備9.1%
旅裝9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乳癌にゅうがんかも知れないと云ったもんだから、すぐに自動車で東京に引返して、旅支度たびじたくのまんま当病院ここへ入院したって云うのよ
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
家のものにそうくわしいことも聞かせず、快活らしく笑って、最早旅仕度たびじたくにいそがしい父——狼狽ろうばいしている母——未だ無邪気な妹——お俊は涙なしにこの家の内の光景ありさまを見ることが出来なかった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
馬はそこで肆の中へ坐って、肆の男にあたいを言わして、やすねで売ったので、数日のうちに売りつくした。馬はそれから陶にせまって旅準備たびじたくをして、舟をやとうてとうとう北へ帰ってきた。
黄英 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
巨額きよがく金銀貨きんぎんくわ積込つみこみもをはると、わたくし武村兵曹たけむらへいそうとは身輕みがる旅裝たびじたくとゝのへて搖籃ゆれかごなかへと乘込のりこんだ。