“たてか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
立掛46.2%
立替30.8%
立懸7.7%
立換7.7%
立架7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
棺はおけを用いず、大抵たいてい箱形はこがたなり。さて棺のまわりに糠粃ぬかを盛りたる俵六つ或は八つをたて立掛たてかけ、火を焚付たきつく。俵の数はしかばねの大小によりことなるなり。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
成程御尤ごもっともですが、其処そこがお話合はなしあいで、私もうやって仲へ入り、口を利いたもんだから三円だけ立替たてかえて上げたら、お前さん此の布団を貸してやって下さるかえ
水底みずそこから水面すゐめんへ、なゝめ立懸たてかけたやうにつて、ふわ/\とうごいてえる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御新造ごしんぞおどきたるやうのあきがほして、れはまあなんことやら、なるほどおまへ伯父おぢさんの病氣びやうき、つゞいて借金しやくきんはなしもきゝましたが、いまいまわたしのうちから立換たてかへようとははなかつたはづ
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さては天の助くる処か。心は神業かみわざ。運命は悪魔のわざとこそ聞け。一か八かと思ふ間あらせず。背後の上りかまち立架たてかけたる錫杖取る手も遅く、仕込みたる直江志津の銘刀抜く手も見せず。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)