立架たてか)” の例文
さては天の助くる処か。心は神業かみわざ。運命は悪魔のわざとこそ聞け。一か八かと思ふ間あらせず。背後の上りかまち立架たてかけたる錫杖取る手も遅く、仕込みたる直江志津の銘刀抜く手も見せず。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)