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立掛
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たてか
ふりがな文庫
“
立掛
(
たてか
)” の例文
御存じとは思いますが、
川越喜多院
(
かわごえきたいん
)
には、
擂粉木
(
すりこぎ
)
を
立掛
(
たてか
)
けて置かないと云う
仕来
(
しきた
)
りがあります。縦にして置くと変事がある。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
棺は
桶
(
おけ
)
を用いず、
大抵
(
たいてい
)
箱形
(
はこがた
)
なり。さて棺のまわりに
糠粃
(
ぬか
)
を盛りたる俵六つ或は八つを
竪
(
たて
)
に
立掛
(
たてか
)
け、火を
焚付
(
たきつ
)
く。俵の数は
屍
(
しかばね
)
の大小により
殊
(
こと
)
なるなり。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
五六歩行くと、彼は
躓
(
つまず
)
いた。見ると、
足許
(
あしもと
)
に木乃伊がころがっている。彼は、またほとんど何の考えもなしにその木乃伊を
抱起
(
だきおこ
)
して、神像の台に
立掛
(
たてか
)
けた。
木乃伊
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
古襖がたてつけの悪いままで、その絵の
寒山拾得
(
かんざんじっとく
)
が、私たちを
指
(
ゆびさ
)
して囁き合っている
体
(
てい
)
で、おまけに、手から
抜出
(
ぬけだ
)
した同然に箒が一本
立掛
(
たてか
)
けてあります。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
店前
(
みせさき
)
の
縁側
(
えんがは
)
、
壁
(
かべ
)
に
立掛
(
たてか
)
けてあつた
奴
(
やつ
)
を、
元二
(
げんじ
)
が
自分
(
じぶん
)
で
据直
(
すゑなほ
)
して、
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
ける。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
と、足を
継
(
つ
)
いで、
籠
(
かご
)
の
傍
(
わき
)
へ
立掛
(
たてか
)
けた。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、
足
(
あし
)
を
繼
(
つ
)
いで、
籠
(
かご
)
の
傍
(
わき
)
へ
立掛
(
たてか
)
けた。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“立”で始まる語句
立
立派
立退
立停
立場
立上
立出
立竦
立籠
立塞