“象山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぞうざん27.3%
きさやま18.2%
しやうざん18.2%
しょうざん18.2%
しようざん9.1%
キサヤマ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
番兵はみな関羽の麾下きかである。この象山ぞうざんには例の烽火のろし台があり、陸路荊州まで斜めに数百里のあいだ同じ備えが諸所の峰にあった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吉野川よしのがはそばにある象山きさやまやまのま、すなはちそらせつしてゐるところのこずゑ見上みあげると、そこには、ひどくたくさんあつまつていてゐるとりこゑ、それがきこえる。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
幕末の志士、佐久間象山しやうざんは、あゝいふ気象の激しい人に似合はず、懐中ふところにはいつも鏡を忍ばせてゐた。
小布施おぶせの高井鴻山こうざんだの、松代の佐久間象山しょうざんだの、幾たびもせがんで来たが一度も見せやせん。——それとなく、早く取り戻せよ、よいか
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
〔譯〕象山しようざんの、宇宙うちうないの事は皆おの分内ぶんないの事は、れ男子擔當たんたうの志かくの如きを謂ふなり。陳澔ちんかう此を引いて射義しやぎちゆうす、きはめてなり。
み吉野の象山キサヤマ木梢コヌレには、許多コヽダも騒ぐ鳥の声かも(赤人——万葉巻六)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)