“象潟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きさかた66.7%
きさがた33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
羽後の象潟きさかたなどは、百年前の鳥海山ちょうかいさん噴火以来、まったく水田に変じて当年の美景はないが、今もこの汐越が町の名となって残っている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
象潟きさかた町にかけての広い意味での「公園裏」……蔓のように伸び、花びらのように密集したそれらの町々、そこにわたしの「新しい浅草」はうち立てられた。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
文化元年六月には、羽前、羽後に地震があって象潟きさがたに海嘯。また文化九年十一月には、武蔵に地震があった。文政四年十一月には、岩代の地震。
日本天変地異記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
羽黒の三山に登って酒田に出で、吹浦ふくうら象潟きさがたを見物して矢島に入り、鳥海ちょうかいの北麓では十月もまだ月始めに、はやひどい風雪に遭っているのである。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)