“鳥海”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうかい50.0%
ちようかい16.7%
とりのうみ16.7%
とりみ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
羽黒の三山に登って酒田に出で、吹浦ふくうら象潟きさがたを見物して矢島に入り、鳥海ちょうかいの北麓では十月もまだ月始めに、はやひどい風雪に遭っているのである。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
鳥海ちようかいまた阿蘇あそ噴火ふんか大蛇おろちしば/\あらはれるのも、迷信めいしんからおこつた幻影げんえいほかならないのである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
次ぎに山形県では最上もがみの山寺のふもとに、一つの景政堂があってそこの鳥海とりのうみの柵のあとだといいました。権五郎が眼の傷を洗った池というのがあって、同じく片目の魚が住んでいました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
小兵者こひょうものながら、なかなかけ者。わが家へ使いにさし向けられた者ほどある。上杉どのの祖先、鎌倉の権五郎景政かげまさも、鳥海とりみ弥三郎の矢に片目を奪われ、しかも武名かくれもなかった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)