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きさやま
吉野川の
傍にある
象山の
山のま、すなはち
空に
接してゐるところの
梢を
見上げると、そこには、ひどくたくさん
集つて
鳴いてゐる
鳥の
聲、それが
聞える。
「
象山」は芳野離宮の近くにある山で、「
際」は「
間」で、
間とか
中とかいう意味になる。
み
芳野の
象山の
際の
木末には
幾許も
騒ぐ
鳥のこゑかも 〔巻六・九二四〕 山部赤人
み
吉野の
象山の
際の
木ぬれには、こゝだも さわぐ
鳥のこゑかも