“芳野”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よしの88.9%
よしぬ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、高尾たかを薄雲うすぐも芳野よしのなど絶世ぜつせい美人びじん身代金みのしろきんすなは人參にんじん一兩いちりやうあたひは、名高なだか遊女おいらん一人いちにん相當さうたうするのであるから、けだ容易よういなわけのものではない。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
天武天皇が一時芳野よしのの山にお入りになる時、この村でお休みなされると、煮た栗を献上したものがあった。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「神さぶる磐根いはねこごしきみ芳野よしぬ水分みくまり山を見ればかなしも」(巻七・一一三〇)、「黄葉の過ぎにし子等とたづさはり遊びし磯を見れば悲しも」(巻九・一七九六)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
芳野よしぬ象山きさやま木末こぬれには幾許ここださわとりのこゑかも 〔巻六・九二四〕 山部赤人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)