“身代金”の読み方と例文
読み方割合
みのしろきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その結果が沼南のイツモ逆さに振って見せる蟇口から社を売った身代金みのしろきんの幾分を吐出はきだして目出たく無事に落着したそうだ。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
で、高尾たかを薄雲うすぐも芳野よしのなど絶世ぜつせい美人びじん身代金みのしろきんすなは人參にんじん一兩いちりやうあたひは、名高なだか遊女おいらん一人いちにん相當さうたうするのであるから、けだ容易よういなわけのものではない。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
吉原江戸町二丁目なる丁字屋半藏方へ身賣致し其身代金みのしろきんを所持致し今朝こんてう未明みめいに私し方を出立致し候を存知居ぞんぢをり候者の仕業しわざかと恐れながら存じられ候と身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)