賈詡かく)” の例文
三頭の馬が、一つの飼桶かいおけに首を入れて、えさを争い喰っているそんな夢を見たのである。朝になって、賈詡かくへそのことを話すと、賈詡は笑って
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
賈詡かくに命じて、すぐ蘇越へその儀を達せよ、となった。蘇越は召されて後、賈詡の手を経て、設計図をさし出した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
張繍は諸州の敗残兵を一手に寄せて、追々と勢威を加え、また、謀士賈詡かくを参謀とし、荊州けいしゅうの太守劉表りゅうひょうと軍事同盟をむすんで、宛城えんじょうを根拠としていた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人とも、意見はこう一致して、ひどく戦に焦心あせっていたが、謀将の賈詡かくがひとり諫めて承知しないのである。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹丕は、もう何もいわずに、彼を退しりぞけた。そしてその後ですぐ三国の地図を拡げ、ひそかに賈詡かくを招き入れた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ていよく陣中にもてなさせておいて、曹洪そうこうを留守中の大将にさだめ、賈詡かく荀攸じゅんゆうを助けに添え、夏侯淵かこうえん夏侯惇かこうじゅん曹仁そうじん李典りてんなどもあとの守りに残して行った。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
賈詡かくいさめたが、二将は追撃した。案の定、途中、屈強な伏兵にぶつかって、惨敗の上塗りをしてしまった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹家は自分がぐべきであるときめているからだ。中大夫ちゅうたいふ賈詡かくをそっと招いて、何かと相談した。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、一度は退しりぞいたが、謀士の賈詡かくが、夜襲しろといったので、夜半、ふいに戻って敵陣をついた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
襄城第一の謀士賈詡かくは、曹操の使いを迎えて、心中大いに祝しながら、来意を問うと、劉曄は
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操は内心、渡りに舟と思ったが、まず使者を返して後、謀将の賈詡かくにこれを計った。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
賈詡かくからこういう手紙が来た。使いをうけたのは、曹操の一族、曹仁である。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いちはやく龍座りゅうざへせまって、天子と皇后を無理無態にくるまへうつし、謀臣の賈詡かく、武将左霊されいのふたりを監視につけ、泣きさけび、追い慕う内侍や宮内官などに眼もくれず、後宰門こうさいもんから乱箭らんせんの巷へと
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひそやかな、陣中の一房へ、曹操はその晩、賈詡かくを呼びよせていた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
李傕たちの四将は、「どうしたものか」と、謀士賈詡かくに計った。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
敵方の警戒ぶりを聞くと、曹操は、賈詡かくをかえりみて笑った。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
賈詡かくが一計をさずけた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)