“截切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちき66.7%
せっせつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
轟音ごうおんもろとも船は転覆する。巨濤きょとうが人間をさら閃光せんこうやみ截切たちきる。あたり一めん人間の叫喚……。叫ぶように波をき分け、わめくように波に押されながら、恐しい渦のなかに彼はいる。
火の唇 (新字新仮名) / 原民喜(著)
手は刀を離さず、必死となっ夢我むが夢中、きらめくやいばは金剛石の燈下にまろぶ光きら/\截切たちきる音はそらかく矢羽やばねの風をる如く、一足退すさって配合つりあいただす時はことの糸断えて余韵よいんのある如く、こころ糾々きゅうきゅう昂々こうこう
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これ火剋金の理なり。金剋木とは、金よく諸木を截切せっせつす。ゆえに金剋木なり。木剋土とは、木を植えんと思うときは、まず木を植うるほどの間、土をうがち取る。これ木剋土なり。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)