トップ
>
懸
>
かく
ふりがな文庫
“
懸
(
かく
)” の例文
九鬼右馬允は九艘の大船に、無数の小舟を相添へ、山のごとく飾りたて、敵船まぢかく寄せつけ、やにはに大鉄砲をいちどに放ち
懸
(
かく
)
る。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
懸
(
かく
)
れば重四郎はイヤ來たなとは思へども
何喰
(
なにくは
)
ぬ顏にて是は/\
珍
(
めづ
)
らしく御揃ひで
能
(
よく
)
こそ御入來
忝
(
かたじ
)
けなしと
挨拶
(
あいさつ
)
なすに
頓
(
やが
)
て掃部は聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
可愛
(
かはゆ
)
き
妻
(
つま
)
が
姉
(
あね
)
の
事
(
こと
)
なれば、
優
(
やさ
)
しき
許
(
ゆる
)
しの
願
(
ねが
)
はずして
出
(
で
)
るに、
飛立
(
とびた
)
つほど
嬉
(
うれ
)
しいを
此方
(
こなた
)
は
態
(
わざ
)
と
色
(
いろ
)
にも
見
(
み
)
せす、では
行
(
ゆ
)
きませうかと
不勝々々
(
ふしよう/″\
)
に
箪笥
(
たんす
)
へ
手
(
て
)
を
懸
(
かく
)
れば
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これに
亜
(
つ
)
いで、彼は
抑
(
そもそ
)
も何の
故
(
ゆゑ
)
有りて、
肥瘠
(
ひせき
)
も関せざるかの客に対して、かくばかり軽々しく思を費し、又
念
(
おもひ
)
を
懸
(
かく
)
るの固執なるや、その
謂無
(
いはれな
)
き
己
(
おのれ
)
をば、敢て自ら解かんと試みつ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
御免成
(
おゆるしなさ
)
れて御役目の
障
(
さはり
)
に
成
(
なる
)
べしと申けるを粂之進
首
(
かうべ
)
を
振
(
ふり
)
我其方に心を
懸
(
かく
)
ればこそ
沙汰
(
さた
)
なしに致し
置
(
おき
)
たり其恩を思はゞ
我方
(
わがかた
)
に居よ
暇
(
いとま
)
は出すまじと
無體
(
むたい
)
に
引寄
(
ひきよせ
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
一
向
(
かう
)
知
(
し
)
らず
最早
(
もはや
)
一年餘に及べどもお熊と一
度
(
ど
)
も
添寢
(
そへね
)
をせず
加之
(
そのうへ
)
聟
(
むこ
)
に來りてより
家内中
(
かないぢう
)
の
突掛者
(
つゝかけもの
)
となり
優
(
やさし
)
き
詞
(
ことば
)
を
懸
(
かく
)
る者一人もなけれど
下男
(
げなん
)
長助
(
ちやうすけ
)
と云者のみ又七を
大切
(
たいせつ
)
になし彼の四人の者
共
(
ども
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
懸
常用漢字
中学
部首:⼼
20画
“懸”を含む語句
心懸
懸合
引懸
追懸
行懸
突懸
懸隔
出懸
手懸
言懸
云懸
一生懸命
鈴懸
凭懸
思懸
打懸
取懸
吹懸
念懸
懸崖
...