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竄
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かく
ふりがな文庫
“
竄
(
かく
)” の例文
都と交渉少い道のはて/\に
竄
(
かく
)
れて、武士の世になると共に、又其姿を顕したが、長い韜晦の間に、見かはすばかり変つた姿になつて
まといの話
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
常に他の孤児と一所に居らず暗き隅に
竄
(
かく
)
る、衣を着せると細かく裂いて糸と
為
(
な
)
しおわる、数月院にあって熱病に罹り食事を絶って死した。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
内にや逃げ入りつらんと走り入りて見れども、
一八一
いづくに
竄
(
かく
)
るべき住居にもあらねば、大路にや倒れけんともとむれども、其のわたりには物もなし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
こっちも飽きが出て何しに躍り来たか見定めなんだが、上述の蝮を殺した実験もあり、また昔無人島などで鳥獣を殺すとその
侶
(
とも
)
の鳥獣が
怕
(
おそ
)
れ
竄
(
かく
)
れず
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
常に
己
(
おのれ
)
を
博士
(
はかせ
)
ぶりて、人を
拒
(
こば
)
む心の
直
(
なほ
)
からぬ、これをさそうて信頼義朝が
讐
(
あた
)
となせしかば、
終
(
つひ
)
に家をすてて
一一六
宇治山の
坑
(
あな
)
に
竄
(
かく
)
れしを、
一一七
はた
探
(
さが
)
し
獲
(
え
)
られて
一一八
六条河原に
梟首
(
かけ
)
らる。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
世界希覯の多種の貴重生物をして身を
竄
(
かく
)
し胤を留むるに処なからしめて、良好の結果を得たりなど虚偽の報告を
上
(
たてまつ
)
りて揚々たるを厳制されたしと
啓
(
もう
)
す。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
今
一三一
豊臣の威風四海を
靡
(
なみ
)
し、
一三二
五畿七道
一三三
漸
(
やや
)
しづかなるに似たれども、
一三四
亡国の義士
彼此
(
をちこち
)
に
潜
(
ひそ
)
み
竄
(
かく
)
れ、或は大国の
主
(
ぬし
)
に身を
托
(
よ
)
せて世の
変
(
へん
)
をうかがひ、かねて
一三五
志
(
こころざし
)
を
遂
(
と
)
げんと
策
(
はか
)
る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
竄
漢検1級
部首:⽳
18画
“竄”を含む語句
流竄
逃竄
改竄
遁竄
敗竄
竄入
竄点
香竄葡萄酒
香竄葡萄
遠竄
逃竄者
貶竄
謫竄
自竄
竄逐
塗竄
竄流
点竄術
点竄
流竄者
...