“流竄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りゅうざん53.8%
るざん46.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここにおいて兵を出して諸国を併呑へいどんせんとし、欧羅巴洲大いに乱る。文化十二年諸国相はかりてポナパルテをとりこにして流竄りゅうざんし、連年の兵乱を治平せり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
流竄りゅうざん。そういう言葉が彼にはすぐ浮ぶのだ。だが、彼は身と自らを人生から流謫るたくさせたのではなかったか)
苦しく美しき夏 (新字新仮名) / 原民喜(著)
近世ではそんな特権は無視され、擾乱じょうらんのあとでは公卿も斬られ天皇さえ流竄るざんの例を往々おうおうにしてみてきたが、よもや死を以て迎えるようなことはあるまい。
すなわち百露ペルー古王のせんもまたママ陽より来るというがごときこれなり。これ必ずわが上世の皇子流竄るざんせらるる者、彼地かのちに漂着して、ついにここに王たりしなるべし。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)