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流竄
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るざん
ふりがな文庫
“
流竄
(
るざん
)” の例文
近世ではそんな特権は無視され、
擾乱
(
じょうらん
)
のあとでは公卿も斬られ天皇さえ
流竄
(
るざん
)
の例を
往々
(
おうおう
)
にしてみてきたが、よもや死を以て迎えるようなことはあるまい。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すなわち
百露
(
ペルー
)
古王の
先
(
せん
)
もまた
大
(
ママ
)
陽より来るというがごときこれなり。これ必ずわが上世の皇子
流竄
(
るざん
)
せらるる者、
彼地
(
かのち
)
に漂着して、ついにここに王たりしなるべし。
教門論疑問
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
かかる屑の屑なる国への追放と
流竄
(
るざん
)
のほかの何物にも値せざりしを知るとき、なんの憧れとなんの望みとをもちて、臣は
存
(
なが
)
ろうべき?
否
(
ノオ
)
、
否
(
ノオ
)
! この謀叛人ら驕り勝たんか
エリザベスとエセックス
(新字新仮名)
/
リットン・ストレイチー
(著)
「
流竄
(
るざん
)
中のカイゼル」の著者ベンチンク夫人が、一九一四年二月エルサレムへ旅行して、船がポートセードに着くと突然甲板へ印度人の予言者が乗り込んでつかつかと夫人の前へ寄って来て
怪談綺談
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
益
(
やう
)
も無き
流竄
(
るざん
)
の日に白鳥はたゞ侮蔑の
衣
(
きぬ
)
を
纏
(
まと
)
ふ。
白鳥
(旧字旧仮名)
/
ステファヌ・マラルメ
(著)
▼ もっと見る
後醍醐の
朝
(
ちょう
)
に、ひとつであった公卿すべてが、
流竄
(
るざん
)
、断罪に処せられぬはない中で、どうしてか彼だけは、新しい光厳帝にまみえ、花園院にも出入りして、
洒
(
しゃ
)
ア洒アと
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“流竄”の意味
《名詞》
流刑。流罪。
放浪。
(出典:Wiktionary)
流
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
竄
漢検1級
部首:⽳
18画
“流竄”で始まる語句
流竄地
流竄者