“不正”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふせい66.7%
いかさま13.3%
いが6.7%
よろしから6.7%
わる6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんなに、おれいをいわれるとこまります。わたしは、良心りょうしんが、不正ふせいゆるさないために、たたかいましたばかりです。」と、若者わかものこたえました。
あほう鳥の鳴く日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ドブ」ともいい、六方、「臼」ともいうこの不正いかさま賽はどんなものかというと、これは賽の中に金粉をいれて作ったもので、これを壺皿にいれると居据ったまま転がらない。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そんな不正いがんだ金は番頭さんが取上げるさかい、キリキリここへ出せ出せ。
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
安五郎重五郎兩人の中にてぬすみ取し樣に聞ゆるがしかと然樣かコリヤ汝が行状ぎやうじやうよく知たり日頃不正よろしからざる趣きなればうたがはしき廉々かど/\少からず吟味ぎんみ入牢じゆらう申付ると言渡されけり此儀左衞門の女房を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
……それが代がはりのたんびに、田なら田賣つて税にしてたんでは、しまひには身代が無いやうになるがな。……身代なんて不正わるいもんやさかい、無いやうにしてやろちうんなら、こら別やけんど。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)