“ふせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不正41.7%
不省12.5%
府生8.3%
斧正8.3%
浮世8.3%
不成4.2%
不整4.2%
夫婿4.2%
浮生4.2%
符姓4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おな不正ふせいくわだてるのならば、百三十六麻雀牌マアジヤンパイ背中せなかたけ木目もくめ暗記あんきするなどは、その努力感どりよくかんだけでもぼくにはむし氣持きもちがいい。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
わずらい付て四、五日目から人事不省ふせいおよそ一週間ばかりは何も知らない程の容体でしたが、さいわいにして全快に及び、衰弱はして居ましたれども、歳は若し、平生へいぜい身体からだの強壮なそのめでしょう
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
夫婦仲のいい判官や府生ふせいの北ノ方、得度したばかりの尼君、というふうにむずかしければむずかしいほどいいので、これと見こんだら、尼寺の築泥ついじも女院の安主あんじゅも、泰文を食いとめることができない
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
畫人武清上州桐生きりふ遊候時あそびそろとき、桐生の何某なにがし申候には、數年玉池ぎよくちへ詩を直してもらひにつかはさふらども兎角とかく斧正ふせい麤漏そろうにて、時として同字などある時もありてこまり申候、これよりは五山へ願可申候間ねがひまうすべくそろあひだ
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
浮世ふせい夢のごとし』——それに勝手な節を付けて、低声に長く吟じた時は、聞いて居る丑松も沈んで了つて、妙に悲しいやうな、可痛いたましいやうな心地こゝろもちになつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ある人は某地にその人が日にけきったただの農夫となっているのを見たということであった。大噐不成ふせいなのか、大噐既成きせいなのか、そんな事は先生の問題ではなくなったのであろう。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
何となく心臓の動悸どうき不整ふせいだな、と思いながらも、肌にひろがる午前の冷気れいきに追われて、ザブンと一思いに身を沈めた。熱過あつすぎる位の湯加減である。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
荒芽山あらめやま畔路はんろふたまたを成す 馬を駆て帰来かえりきたる日かたぶき易し 虫喞ちゆうしよく凄涼夜月に吟ず 蝶魂冷澹れいたん秋花を抱く 飄零ひようれい暫く寓す神仙の宅 禍乱早くさか夫婿ふせいの家 さいわひに舅姑きゆうこの晩節を存するあり 欣然を守つて生涯を
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
摺合すりあひ茶屋々々の二階には糸竹の調べつゞみ太皷たいこたえる事なく幇間たいこ對羽織つゐばおり色増君いろますきみの全盛をあらはし其繁榮はんえい目を驚せし浮生ふせいは夢の如く白駒はくくひまあるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
喬生は湖縁こべりを往ったり堤の上を往ったりして、符姓ふせいの家をいてまわった。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)