浮世ふせい)” の例文
願はくは汝の祈りによりて浮世ふせい一切の雲を彼より拂ひ、かくして彼にこよなき悦びを現はしたまへ 三一—三三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
浮世ふせい夢のごとし』——それに勝手な節を付けて、低声に長く吟じた時は、聞いて居る丑松も沈んで了つて、妙に悲しいやうな、可痛いたましいやうな心地こゝろもちになつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)