斧正ふせい)” の例文
当時の文人の源英明ひであきにせよ、源為憲にせよ、今なお其文は本朝文粋にのこり、其才は後人に艶称さるる人々も、皆文時にいて其文章詞賦の斧正ふせいを受けたということである。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
畫人武清上州桐生きりふ遊候時あそびそろとき、桐生の何某なにがし申候には、數年玉池ぎよくちへ詩を直してもらひにつかはさふらども兎角とかく斧正ふせい麤漏そろうにて、時として同字などある時もありてこまり申候、これよりは五山へ願可申候間ねがひまうすべくそろあひだ
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)