トップ
>
此
>
かく
ふりがな文庫
“
此
(
かく
)” の例文
旅をして身心共に疲れ果てゝ猶ほ其身は車上に揺られ、縁もゆかりもない地方を行く時は往々にして
此
(
かく
)
の如き心境に陥るものである。
空知川の岸辺
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
〔譯〕
象山
(
しようざん
)
の、
宇宙
(
うちう
)
内
(
ない
)
の事は皆
己
(
おの
)
れ
分内
(
ぶんない
)
の事は、
此
(
こ
)
れ男子
擔當
(
たんたう
)
の志
此
(
かく
)
の如きを謂ふなり。
陳澔
(
ちんかう
)
此を引いて
射義
(
しやぎ
)
を
註
(
ちゆう
)
す、
極
(
きは
)
めて
是
(
ぜ
)
なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
此
(
かく
)
の如き疑問に対しては、実在は相互の関係において成立するもので、宇宙は唯一実在の唯一活動であることを述べて置こうと思う。
善の研究
(新字新仮名)
/
西田幾多郎
(著)
彼
(
かれ
)
の
生活
(
せいくわつ
)
は
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
くにして
過
(
す
)
ぎ
行
(
ゆ
)
いた。
朝
(
あさ
)
は八
時
(
じ
)
に
起
(
お
)
き、
服
(
ふく
)
を
着換
(
きか
)
へて
茶
(
ちや
)
を
呑
(
の
)
み、
其
(
そ
)
れから
書齋
(
しよさい
)
に
入
(
はひ
)
るか、
或
(
あるひ
)
は
病院
(
びやうゐん
)
に
行
(
ゆ
)
くかである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
梧堂は恐くは蘭軒と同嗜の人であつただらう。わたくしは「箇裏何唯佳景富、茶香酒美貯書堆」と云ふより
此
(
かく
)
の如く推するのである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
く新しき事態が間断なく継起し、新しき問題がそれと共に続出して来ると、
初
(
はじめ
)
の志向や欲求はそれによって漸次変化を受け
歴史の矛盾性
(新字新仮名)
/
津田左右吉
(著)
吾人が悲哀戯曲に対するの意見
此
(
かく
)
の如し。若し世間に罪過は悲哀戯曲に不必要なりと言ふ者あらば、吾人は其暴論に驚かずんばあらず。
罪過論
(新字旧仮名)
/
石橋忍月
(著)
此
(
かく
)
の如き事は実際にあり得べしとも思はねど、燕の向ふ見ずに飛ぶ処より聯想し来りて也有はこの諧謔の句をものしたりとおぼし。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
ゴンクウルは
此
(
かく
)
の如き賛辞に附記して歌麿の女の
丈
(
たけ
)
高きはこの画家が日本の女を事実よりも立派に美麗になさんと欲したるがためなり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
依
(
よつ
)
て
此
(
かく
)
の如き獅子身中の虫を退治せんが為めに本組合
先
(
ま
)
づ
直
(
ただち
)
に彼を除名することの決議をして貰ひたい——緊急動議の要旨は
是
(
こ
)
れである
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
眼前の不可思議
此
(
かく
)
の如し、疑はしくは其刀を棄て、悪心を
飜
(
ひるがえ
)
して仏道に入り、念々に疑はず、刻々に迷はざる
濶達
(
かったつ
)
自在の境界に入り給へ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
山へ遊行するにも
此
(
かく
)
の如き有様であるから、登山になれた我々の感情によつて、祖先達の山の感情を忖度することはできない。
日本の山と文学
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
斯
(
こ
)
の時に
方
(
あた
)
つて、天下岌岌、生民死を救うて
暇
(
いとま
)
あらず、士大夫乃ち流宕
此
(
かく
)
の如し。歎ずべけんや。或は無聊の故に出づるか。(渭南文集、巻三十)
放翁鑑賞:07 その七 ――放翁詩話三十章――
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
然
(
しか
)
しながら
慌
(
あわ
)
てた
卯平
(
うへい
)
の
手
(
て
)
は
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
簡單
(
かんたん
)
で
且
(
かつ
)
最良
(
さいりやう
)
である
方法
(
はうはふ
)
を
執
(
と
)
る
暇
(
ひま
)
がなかつた。
火
(
ひ
)
は
復
(
また
)
怒
(
いか
)
つて
彼
(
かれ
)
の
頬
(
ほゝ
)
を
舐
(
ねぶ
)
り
彼
(
かれ
)
の
手
(
て
)
を
燒
(
や
)
いた。
彼
(
かれ
)
の
目
(
め
)
は
昏
(
くら
)
んだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此
(
かく
)
の如き
旋渦
(
せんくわ
)
を生ずる
所以
(
ゆゑん
)
は
他
(
た
)
ならず。
稜立
(
かどだ
)
ちたる巌壁の間に押し込まれたる水は、潮の漲落に際して屈折せられ、瀑布の如き勢ひをなして急下す。
うづしほ
(新字旧仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
此
(
かく
)
の如く着用するの
貌
(
かお
)
を自らは其全体を見る事能わざるも、傍人の有様を見て、其昔宇治橋上に立ちて
戦
(
たたかい
)
たる
一來法師
(
いちらいほうし
)
もかくあらんかと思われたり。
関牧塲創業記事
(新字新仮名)
/
関寛
(著)
山陽しばしば画師
竹洞
(
ちくどう
)
の大陽物をなぶる。竹洞大いに怒り、自ら陽物を書き、『山陽先生、余の陽物を以て大なりと為す。拙者の
陰茎
(
いんけい
)
、僅に
此
(
かく
)
の如し』
八宝飯
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
雲隠れに
貌
(
すがた
)
も見えず鳴いてゆく鳥の如く、ただ独りで忍び泣きしてばかりいる、というので、長歌の終に、「
彼
(
か
)
に
此
(
かく
)
に思ひわづらひ、
哭
(
ね
)
のみし泣かゆ」
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
浪「左様家来の粗相は主人が届かんゆえで有りますから、手前成り代ってお詫を致します、どうか御勘弁を願います、
此
(
かく
)
の如く両手を突いてお詫を……」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
(七五)
巖穴
(
がんけつ
)
の
士
(
し
)
、
(七六)
趨舍
(
すうしや
)
(七七)
時
(
とき
)
有
(
あ
)
り、
此
(
かく
)
の
若
(
ごと
)
きの
類
(
たぐひ
)
、
名
(
な
)
(七八)
湮滅
(
いんめつ
)
して
稱
(
しよう
)
せられず、
悲
(
かな
)
しい
哉
(
かな
)
。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
此
(
かく
)
の如く此イソップ翻案は歴史的興味を喚起するに足るものであるが、ただ此に聊か奇異の点というべきことは其が「天保十五年辰の新板」となって居ることである。
春水と三馬
(新字新仮名)
/
桑木厳翼
(著)
一、我等ども
此
(
かく
)
の如きの身上に罷り成り、右の通り申し遣し候事、相果て候を迷惑に存じ申入る様に思召され御心中御恥しく存じ候。ゆめ/\左様にては御座なく候。
島原の乱
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
成は
是
(
かく
)
の如き人なり。旗を見るや、
愴然
(
そうぜん
)
として之を
壮
(
そう
)
とし、涙下りて曰く、臣
少
(
わか
)
きより軍に従いて今老いたり、戦陣を
歴
(
へ
)
たること多きも、
未
(
いま
)
だ
嘗
(
かつ
)
て
此
(
かく
)
の如きを見ざるなりと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
此
(
かく
)
の如き事を考ふれば、私の如く信仰といふこともなく、安心立命とは行かぬ流義の人間にても、多少世間の事に
苦
(
くるし
)
めらるることなくなり、
自得
(
じとく
)
するやうなる処も有之やう存候。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
父が
此
(
かく
)
の如き有様であるとすれば、
其
(
その
)
子の安否も甚だ心許ないものである。巡査は念の為に市郎の名を呼んだ。が、声は四方の岩に反響するばかりで、底には何の
返答
(
こたえ
)
もなかった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その英賢の為に
旌
(
あらは
)
さるること
此
(
かく
)
の如く、元慶八年勅して元慶寺伝法阿闍梨と為す
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
昌黎
(
しやうれい
)
色
(
いろ
)
を
勵
(
はげ
)
まして
叱
(
しか
)
つて
曰
(
いは
)
く、
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
きは、そも/\
如何
(
いか
)
なる
事
(
こと
)
ぞと、
奪
(
うば
)
つて
是
(
これ
)
を
見
(
み
)
れば、
其
(
そ
)
の
品
(
しな
)
有平糖
(
あるへいたう
)
の
缺
(
かけら
)
の
如
(
ごと
)
くにして、あらず、
美
(
うつく
)
しき
桃
(
もゝ
)
の
花片
(
はなびら
)
なり。
掌
(
たなそこ
)
を
落
(
おと
)
せば、ハラハラと
膝
(
ひざ
)
に
散
(
ち
)
る。
花間文字
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
私はただ現在のいわゆる郷土研究が、もしわが郷土を視て他を省みなかったならば、結果は
概
(
おおむ
)
ね
此
(
かく
)
の如くなるであろうということを、例示するだけの小事業を以て、満足しようとしているのである。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き骨噐はエスキモーの
現用漁業具中
(
げんやうぎよげうぐちう
)
に在り。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
盛世にあつては
此
(
かく
)
の如き衝に当るものは、容易に侯となり伯となる。当時と雖、芙蓉間詰五千石高の江戸城留守居は重職であつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
此
(
かく
)
の如き模倣剽窃の時期は誰にも一度はある事なれど、幾年経てもこの泥棒的境涯を脱し得ざる人あり。気の毒の事なり。(三月十三日)
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
枕山は「アヽ上人ノ先考ニオケルヤ半面ノ識アルニ非ズ。シカモ
高誼
(
こうぎ
)
此
(
かく
)
ノ如シ。
豈
(
あに
)
不肖余ノ故ヲ以テニアラズヤ感歎ニ堪ヘズ。」
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
しかし更に深く進まんとする時、
已
(
すで
)
に得た所の者と衝突を起し、ここにまた意識的となる、意識はいつも
此
(
かく
)
の如き衝突より生ずるのである。
善の研究
(新字新仮名)
/
西田幾多郎
(著)
記者は、白日青天の下に
此
(
かく
)
の如く無残に
曝
(
さら
)
し出されている東京市政の破綻を見て、無限の感慨に打たれざるを得なかった。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
武力なき平和時代の様相は概ね
此
(
かく
)
の如きものであり、強者、保護者としての男性の立場や作法まで女性の感覚や叡智によつて要求せられるに至る。
道鏡
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
きは政治上の議論にも、社交上の談話にも常にあることなるが、宗教家といふものに至りては殊に甚だしとす。
仏教史家に一言す
(新字旧仮名)
/
津田左右吉
、
小竹主
(著)
劇烈
欝勃
(
うつぼつ
)
の行為を描き、其主人公は
概
(
おほむ
)
ね薄志弱行なりし故に、メルクは彼を
誡
(
いまし
)
めて
曰
(
いは
)
く、
此
(
かく
)
の如き精気なく誠心なき
汚穢
(
をわい
)
なる愚物は将来決ツして写す
勿
(
なか
)
れ
舞姫
(新字旧仮名)
/
石橋忍月
(著)
〔譯〕人心の
靈
(
れい
)
は、
氣
(
き
)
を
主
(
しゆ
)
とす。氣は
體
(
たい
)
に之れ
充
(
み
)
つるものなり。凡そ事を爲すに、氣を以て
先導
(
せんだう
)
と爲さば、則ち
擧體
(
きよたい
)
失措
(
しつそ
)
無し。
技能
(
ぎのう
)
工藝
(
こうげい
)
も、亦皆
此
(
かく
)
の如し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
又「別に締りはない、たゞ
栓張棒
(
しんばりぼう
)
が有るばかりだが、泥坊の入る心配もない、
此
(
かく
)
の如き
体裁
(
ていさい
)
だが、どうだ」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
(四二)
或
(
あるひ
)
は
曰
(
いは
)
く、
(四三)
天道
(
てんだう
)
は
親
(
しん
)
無
(
な
)
く、
常
(
つね
)
に
善人
(
ぜんにん
)
に
與
(
くみ
)
すと。
伯夷
(
はくい
)
・
叔齊
(
しゆくせい
)
の
若
(
ごと
)
きは、
善人
(
ぜんにん
)
と
謂
(
い
)
ふ
可
(
べ
)
き
者
(
もの
)
か
非
(
ひ
)
か。
仁
(
じん
)
を
積
(
つ
)
み
行
(
おこなひ
)
を
潔
(
いさぎよ
)
うし、
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
くにして
餓死
(
がし
)
せり。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
兼吉が執つた婦人に対する最後の手段は、無論正道をば
外
(
はづ
)
れてたでせう、が、生まれて
此
(
かく
)
の如き清浄な男児の心を得、又た其の高潔なる愛情の手に倒れたと云ふことは
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
此
(
かく
)
の如く呉先生の著書の幾通が偶然か否か私の手に入ったためか、その頃まだ少年であった私が未見の呉先生に対する一種の敬慕の心は後年私が和歌を作るようになって
呉秀三先生
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
群集
(
ぐんしふ
)
は
唯
(
たゞ
)
囂々
(
がう/\
)
として
混亂
(
こんらん
)
した
響
(
ひゞき
)
の
中
(
なか
)
に
騷擾
(
さうぜう
)
を
極
(
きは
)
めた。
火
(
ひ
)
の
力
(
ちから
)
は
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
くにして
周圍
(
しうゐ
)
の
村落
(
そんらく
)
をも一つに
吸收
(
きふしう
)
した。
然
(
しか
)
しながら、
其
(
そ
)
の
群集
(
ぐんしふ
)
は
勘次
(
かんじ
)
の
庭
(
には
)
を
顧
(
かへり
)
みようとはしなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さあるからに親類以下散々に智慮外の体
見及候得共
(
みおよびそうらえども
)
我一代は兎角の義に及ばず候と
思
(
おもい
)
、上下の分も無き程に候へ共覚悟前ならば苦しからず候、氏真まで
此
(
かく
)
の
如
(
ごとく
)
にては無国主と
可成
(
なるべく
)
候
桶狭間合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
是
(
かく
)
の如くなる可からざる也、と云い、
晦庵
(
かいあん
)
の言を
難
(
なん
)
しては、朱子の
寱語
(
げいご
)
、と云い、
惟
(
ただ
)
私意を
逞
(
たくま
)
しくして以て仏を
詆
(
そし
)
る、と云い、朱子も
亦
(
また
)
怪なり、と云い、晦庵
此
(
かく
)
の如くに心を用いば
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
近来に至り候とても様々の姦計を相巧み、時勢一新の妨げに相成候間、
此
(
かく
)
の如く
誅戮
(
ちゆうりく
)
を加へ、死体引捨にいたし候、同人死後に至り、右金子借用の者は、決して返弁に及ばず候、且又、其後とても
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
例
(
たと
)
へば、
溶解
(
ようかい
)
せる
鉛
(
なまり
)
を
口
(
くち
)
に
入
(
い
)
るゝとも、
少
(
すこ
)
しも
不思議
(
ふしぎ
)
には
思
(
おも
)
はぬであらう。が、
若
(
も
)
し
是
(
これ
)
が
他
(
た
)
の
所
(
ところ
)
に
於
(
おい
)
ては
如何
(
どう
)
であらうか、
公衆
(
こうしゆう
)
と、
新聞紙
(
しんぶんし
)
とは
必
(
かなら
)
ず
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
監獄
(
バステリヤ
)
は、とうに
寸斷
(
すんだん
)
にして
了
(
しま
)
つたであらう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
此
(
かく
)
の如くにして初めて吾人の目的に
近
(
ちかづ
)
くことを
得
(
う
)
べきなり。
関牧塲創業記事
(新字新仮名)
/
関寛
(著)
これが満足で
居
(
い
)
ても既に
此
(
かく
)
の如き
異体
(
いてい
)
の怪物である。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
予はこれを明言すると同時に、予が
恰
(
あたか
)
もこの時に逢うて、
此
(
かく
)
の如き人に交ることを得た幸福を喜ぶことを明言することを辞せない。
鴎外漁史とは誰ぞ
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
“此”を含む語句
此方
此処
此家
彼方此方
此間
此様
此地
如此
此辺
此所
此女
彼処此処
彼此
此室
此樣
此邸
此頃
此處
此寺
此店
...