“日枝”の読み方と例文
読み方割合
ひえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
去って日枝ひえ神社に詣でると、境内に老杉多く、あわれ幾百年を経たかと見えるのもあった。石段の下に修善寺駐在所がある。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「だってみんなそう云うわよ、あたしだっていつかお日枝ひえ様の山へかみなりが落ちたとき見にいったら、巨きな御神木が裂けて、がりがりひっ掻いたあとがいちめんについているのを見たわよ」
秋の駕籠 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
日枝ひえ神社の山王祭と共に、御用祭又は天下祭と言はれ、かく年に行はれたこの威儀は、氏子うぢこ中の町々を興奮の坩堝るつぼにし、名物の十一本の山車だしが、人波を掻きわけて、警固の金棒の音、木遣きやりの聲