かく)” の例文
旧字:
箇の研究に出発してかくに行つて、そしてそこからでなければ、深い不可思議な心理の扉をひらくことは出来ない。
自からを信ぜよ (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
尼とかく一との、以後の流転るてんなども聞き終り、努めて、むかしの古傷には触れずにいた。
神経という神経が、きゅうかくばかりになってしまったような気がする。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
草心尼そうしんにとはいわなかったか。ひとりは、かく一法師とも」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)