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是
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かく
ふりがな文庫
“
是
(
かく
)” の例文
是
(
かく
)
の如く叙し来ったとて、文海の
蜃楼
(
しんろう
)
、もとより虚実を問うべきではないが、保胤は日々
斯様
(
こう
)
いう人々と遇っているというのである。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
未
(
いま
)
だ
必
(
かなら
)
ずしも
(六四)
其身
(
そのみ
)
之
(
これ
)
を
泄
(
もら
)
さざるも、
而
(
しか
)
も((説者ノ))
語
(
ご
)
((適〻))
其
(
そ
)
の
匿
(
かく
)
す
所
(
ところ
)
の
事
(
こと
)
に
及
(
およ
)
ばんに、
是
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
者
(
もの
)
は
身
(
み
)
危
(
あやふ
)
し。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
劇藥の
是
(
かく
)
の如くなるは果して談理に似たるか。われは逍遙子が我を以て共に醫道を語るに足るものとなすや、あらずやを知らず。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
或は利得の故に教会に結び、或は逆遇に苦しみて教理に
帰依
(
きえ
)
す、
是
(
かく
)
の如きは今日の教会にめづらしからぬ実状なり。
各人心宮内の秘宮
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
輿丁
(
よてい
)
相語テ曰ク初秋大風雨ノ
傷
(
やぶ
)
ル所トナリ、ソノ熟セザルコト
是
(
かく
)
ノ如シ。二岩三陸ニ連ツテ皆
然
(
しか
)
リ。
就中
(
なかんずく
)
南部若松更ニ甚シトナスト。余コレヲ聞キ心
窃
(
ひそか
)
ニ憂フ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
日本民族が現代において
是
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
く生活し是の如く活動しているのは、そこに精神がはたらいているからである。生活のあるところ精神があり、精神のない生活はない。
日本精神について
(新字新仮名)
/
津田左右吉
(著)
「
娘子
(
じょうし
)
久しく待つ、何ぞ
一向
(
いっこう
)
薄情
是
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
くなる」と、云って遂に喬生と
倶
(
とも
)
に
西廊
(
せいろう
)
へ入って暗室の中へ往くと、
彼
(
か
)
の女が坐っていて喬生をせめ、その手を握って柩の前へ往くと
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
銀明水に達したるは午後七時に
垂
(
なんな
)
んとす、浅間社前の大石室に泊す、客は余を併せて四組七人、
乾魚
(
ほしうを
)
一枚、
麩
(
ふ
)
の味噌汁一杯、天保銭大の
沢庵
(
たくあん
)
二切、
晩餐
(
ばんさん
)
の
総
(
す
)
べては
是
(
かく
)
の如きのみ
霧の不二、月の不二
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
殊に詩人たらんものは、庭の花をも茨の實をも知り、天上の
灝氣
(
かうき
)
にも下界の毒霧にも
搏
(
はう
)
つ鳥を
畜
(
たくは
)
へでは
協
(
かな
)
はずといふ。我。
是
(
かく
)
の如く詩人を觀んは、卑きに過ぐるには非ずや。友。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
膏血
(
かうけつ
)
淋漓
(
りんり
)
たり。下に承くるに盆を以てす。盆満つれば即ち巨桶中に
挹注
(
いふちう
)
す。
是
(
かく
)
の如きもの十余次。巨桶
乃
(
すなはち
)
満つ。数人之を扛して出づ。官文書を判して一吏に付し、
与
(
とも
)
に同じく出づ。
鴉片
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
これは方便にして、名誉の価は
左
(
さ
)
ほど大ならずともいふべけれど、名誉より
是
(
かく
)
の如く観じ候如くに道の上より是の如く観ずるときはおのれの
為
(
な
)
す事が一々愉快に、一々大切なるべく候。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
〔譯〕
憤
(
いきどほり
)
を發して食を
忘
(
わす
)
る、
志氣
(
しき
)
是
(
かく
)
の如し。
樂
(
たのし
)
んで以て
憂
(
うれひ
)
を忘る、
心體
(
しんたい
)
是の如し。
老
(
らう
)
の將に至らんとするを知らず、
命
(
めい
)
を知り天を樂しむもの
是
(
かく
)
の如し。聖人は人と同じからず、又人と
異
(
こと
)
ならず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
是
(
かく
)
の如き業の火、
熾然
(
しねん
)
として
息
(
や
)
まず
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
是
(
かく
)
の如き人は主人としては
畏
(
おそ
)
ろしくもあれば頼もしくもある人で、敵としては
所謂
(
いわゆる
)
手強
(
てごわ
)
い敵、味方としては堅城鉄壁のようなものである。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
其他此春少壮官医中に蘭軒の
規箴
(
きしん
)
を受けたものがあるらしい。わたくしは「戯呈山本莱園小島尚古二公子」の詩を読んで
是
(
かく
)
の如くに解する。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
...
吾
(
わ
)
が
子
(
し
)
に
告
(
つ
)
ぐる
所以
(
ゆゑん
)
は
是
(
かく
)
の
若
(
ごと
)
き
而已
(
のみ
)
』と。
孔子
(
こうし
)
去
(
さ
)
つて
弟子
(
ていし
)
に
謂
(
い
)
つて
曰
(
いは
)
く、『
鳥
(
とり
)
は
吾
(
われ
)
其
(
そ
)
の
能
(
よ
)
く
飛
(
と
)
ぶを
知
(
し
)
り、
魚
(
うを
)
は
吾
(
われ
)
其
(
そ
)
の
能
(
よ
)
く
游
(
およ
)
ぐを
知
(
し
)
り、
獸
(
けもの
)
は
吾
(
われ
)
其
(
そ
)
の
能
(
よ
)
く
走
(
はし
)
るを
知
(
し
)
る。 ...
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
目は此の如し、鼻は此の如しと云はんも、到底これに
縁
(
よ
)
りて其眞相を想像するに由なからん。
唯
(
た
)
だ君の識る所の某に似たりと云ふに至りて、僅にこれを彷彿すべきのみ。山水を談ずるも亦復
是
(
かく
)
の如し。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
是
(
かく
)
の如き者は
勝
(
か
)
たん。心學も亦
此
(
こゝ
)
に外ならず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
南軍と北軍と、軍情おのずから異なること
是
(
かく
)
の如し。一は人
役
(
えき
)
に
就
(
つ
)
くを
苦
(
くるし
)
み、一は人
用
(
よう
)
を
為
(
な
)
すを
楽
(
たのし
)
む。
彼此
(
ひし
)
の差、勝敗に影響せずんばあらず。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
わたくしは安政二年に抽斎が
喙
(
かい
)
を時事に
容
(
い
)
るるに至ったのを見て、
是
(
かく
)
の如き観をなすのである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
(六六)
周澤
(
しうたく
)
未
(
いま
)
だ
渥
(
あつ
)
からざるに、
而
(
しか
)
も
(六七)
語
(
ご
)
極
(
きは
)
めて
知
(
ち
)
なれば、
説
(
せつ
)
行
(
おこな
)
はれて
功
(
こう
)
有
(
あ
)
るときは
則
(
すなは
)
ち
(六八)
徳
(
とく
)
亡
(
な
)
く、
説
(
せつ
)
行
(
おこな
)
はれずして
敗
(
はい
)
有
(
あ
)
るときは
則
(
すなは
)
ち
疑
(
うたが
)
はれん、
是
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
者
(
もの
)
は
身
(
み
)
危
(
あやふ
)
し。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
時時
是
(
かく
)
の如くば心
便
(
すなは
)
ち
放
(
はな
)
たず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
又
嘗
(
かつ
)
て曰く、西北の辺務は、一に
以
(
もっ
)
て
卿
(
けい
)
に
委
(
ゆだ
)
ぬと。其の材武称許せらるゝ
是
(
かく
)
の如し。タメルランの
来
(
きた
)
らんとするや、帝また別に
虞
(
おそ
)
るゝところあり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
是
(
かく
)
の如くに物を観る
眼
(
まなこ
)
は、今もなお教育家等の間に、前代の遺物として伝えられている。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「ナニ。いや、不承知と申さるる筈はござるまい。と存じてこそ
是
(
かく
)
の如く物を申したれ。
真実
(
まこと
)
、たって御不承知か。」
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
抽斎の著述は
概
(
おおむ
)
ね
是
(
かく
)
の如きに過ぎない。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
実際に
是
(
かく
)
の如き公私の中間者の発生は、栄え行こうとする大きな活気ある町には必要から生じたものであって、しかも猫の眼の様にかわる領主の奉行
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
わたくしは読んで
是
(
かく
)
の如くに解する。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
氏郷は
是
(
かく
)
の如く厳しい男だったが、他の一面には又人を遇するにズバリとした気持の好いところも有った人だった。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
斉黄の輩の為さんとするところ
是
(
かく
)
の如くなれば、燕王等手を袖にし息を
屏
(
しりぞ
)
くるも
亦
(
また
)
削奪罪責を
免
(
まぬ
)
かれざらんとす。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
信長の事だから、
是
(
かく
)
の如き挨拶で扱われては大むくれにむくれて、「九条殿はおれに礼をいわせに来られた」と腹を立って、ぶつついたということである。
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
其信雄が
是
(
かく
)
の如くにされたのは氏郷に取って好い心持はせず、秀吉の心の冷たさを感じたことであろう。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
東京の水を説かんとして先づ隅田川を説くは、例へばなほ
水経
(
すいけい
)
の百川を説かんとして先づ黄河を説くが如し、説述の次第おのづから
是
(
かく
)
の如くならざるを得ざるのみ。
水の東京
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
つまり政敵にたたき落されて死地に置かれたのである。謂は
是
(
かく
)
の如きの人なのである。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
此中プチアリンは消化作用の一助をなすに止まり、ムチンは蓋し外物の強烈の刺激を緩和する為に存せりと覚しく、味を解きて人に伝ふるものは、実に水の力なり。体内の水の用
是
(
かく
)
の如し。
水
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
遊びではないように高飛車に出た少年のその無智無思慮を自省せぬ点を
憫笑
(
びんしょう
)
せざるを得ぬ心が起ると、殆どまた同時に引続いてこの少年をして
是
(
かく
)
の如き語を
突嗟
(
とっさ
)
に発するに至らしめたのは
蘆声
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
この山
是
(
かく
)
の如く栄ゆるは、ここの御神の御使いの御狗というを四方の人々の参り来て乞い求むるによれり。御神は伊奘諾伊奘冊二柱の神にましませば申すもかしこし、御狗とは狼をさしていう。
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
知礼は問書を得て一閲して嘆賞し、東方に
是
(
かく
)
の如き
深解
(
じんげ
)
の人あるか、と感じた。そこで答釈を作ることになった。これより先に永観元年、東大寺の僧
奝然
(
ちょうねん
)
、
入宋
(
にっそう
)
渡天の
願
(
がん
)
を立てて
彼地
(
かのち
)
へ到った。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
是
(
かく
)
の如き才を
草莱
(
さうらい
)
に埋めて置かないで、下総守になり
鎮守府
(
ちんじゆふ
)
将軍になりして其父の後を
襲
(
つ
)
がせ、朝廷の為に用を為させた方が、才に任じ能を挙ぐる
所以
(
ゆゑん
)
の道である、それで或は将門を
薦
(
すゝ
)
むる者もあり
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
親子の情、
是
(
かく
)
の如く、真実心を以て相願いまする。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“是”の意味
《名詞》
(ゼ)正しいこと。
(出典:Wiktionary)
是
常用漢字
中学
部首:⽇
9画
“是”を含む語句
如是
彼是
是非
是方
是限
於是
頑是
是々
是処
是有
是等
如是我聞
是程
是沙汰
彼方是方
是公
方是乎可信依
如是縁庵
是切
是無
...