“彼方是方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あちこち83.3%
あっちこっち16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と岸本が言ったので節子は彼方是方あちこちつぼみを探したが、彼女の取ろうとするのはいずれも彼女の手の届かないところにあった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お雪は白い寝衣ねまきのままで、冷々とした夜気に打たれながら、彼方是方あちこちと歩いていたが、夫の声を聞きつけて引返して来た。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ですから——ああああ、毎日々々、彼方是方あっちこっちかけずり廻って新聞を書くのかナア——そんなことをして、この生涯が何に成る——とまあ思うんです
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)