“是沙汰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
これざた80.0%
これさた20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、もう一度、繰返すが、町近くで、さまで高くないこの山、多くの天狗の集り住むと、是沙汰これざたする場所である。
一歩いちぶに、のかはをかれたために、最惜いとしや、おあき繼母まゝはゝには手酷てひど折檻せつかんける、垣根かきねそとしたで、晝中ひるなかおびいたわ、と村中むらぢう是沙汰これざたは、わかをんな堪忍たへしのばれるはぢではない。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
洛中らくちゅう是沙汰これさた。関東一円、奥州まで、愚僧が一山いっさんへも立処たちどころに響いた。いづれも、京方きょうがた御為おんため大慶たいけいに存ぜられる。此とても、お行者のお手柄だ、はて敏捷すばやい。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
下々しもじもの口かられて、たちま京中きょうちゅう洛中らくちゅう是沙汰これさただが——乱心ものは行方が知れない。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)