“洛中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らくちゅう87.1%
らくちう6.5%
らくちゆう6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「その様子では、洛中らくちゅうのさわぎも、ただごとであるまい。怪我けがしてはならぬゆえ、十八公麿まつまろも、きょうは、学舎をやすんだがよいぞ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何故なぜかと云ふと、この二三年、京都には、地震ぢしんとか辻風とか火事とか饑饉とか云ふわざはひがつゞいて起つた。そこで洛中らくちうのさびれかたは一通りでない。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
男は翌日から姫君を探しに、洛中らくちゆうを方々歩きまはつた。が、何処へどうしたのか、容易にがたはわからなかつた。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)