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洛中
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らくちゆう
ふりがな文庫
“
洛中
(
らくちゆう
)” の例文
男は翌日から姫君を探しに、
洛中
(
らくちゆう
)
を方々歩きまはつた。が、何処へどうしたのか、容易に
行
(
ゆ
)
き
方
(
がた
)
はわからなかつた。
六の宮の姫君
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
洛中
(
らくちゆう
)
の民はさながら
狂
(
きやう
)
せるが如く、老を負ひ幼を扶けて火を避くる者、僅の家財を携へて逃ぐる者、或は
雜沓
(
ざつたふ
)
の中に
傷
(
きずつ
)
きて助けを求むる者、或は連れ立ちし人に離れて
路頭
(
ろとう
)
に迷へる者
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
“洛中”の解説
洛中(らくちゅう)とは、京都の市中を指す呼び名。日本の平安時代に文学上の雅称として平安京を中国の都に擬えて「洛陽」と呼んだことから派生した言葉で、概ね中世以降に用いられる。その示す地理的範囲は時代ごとに違いがある。また、公・官・民、それぞれの立場からも認識の違いがみられる。洛中に対して、洛中に続く外縁地域を洛外と呼んだ。
(出典:Wikipedia)
洛
漢検準1級
部首:⽔
9画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“洛中”で始まる語句
洛中洛外