“細密”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいみつ71.4%
こまか28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
待つて三日頑張つたが、繪圖面は返らぬ、——疊二枚ほどもあつて、其上念入りに細密さいみつな繪圖面だから、二日や三日では、うつし切れなかつたのだらう
あの法皇ほうおうをひそかに山荘に迎えた夜、清盛きよもりをたおす細密さいみつ計略けいりゃくを定めたあとで、さながらわれわれの勝利の前祝いのように、期せずして生じたあの諧謔を!
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
殊に自分が呱々ここの声を上げた旧宅の門前を過ぎ、その細密こまかい枝振りの一条ひとすじ一条にまでちゃんと見覚えのある植込うえごみこずえを越して屋敷の屋根を窺い見る時
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
役人しうつかはしたと申事是は人のうはさなればしかとは申上兼れ共九郎兵衞夫婦の者はなはあやしく存じ候と事細密こまか長々なが/\と申立ければ縫殿頭殿ぬひのかみどのにはシテ其法事を頼に參りし寺の名はなにと申又其事がら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)