かく)” の例文
そこでまた一度沈めた。もうおかくれになったろうと思って挙げますとまだじょうに入って居らるるようで死に切りませぬ。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
私のそばへ来ない算段ばかり遊ばすのですものを、アノ源さま、こちらのうちでも此の間お嬢様がおかくれになって、今はほか御家督ごかとくがありませんから、是非とも御夫婦養子をせねばなりません
赴くと、かくれましぬと
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
さてこれよりは、法王とかあるいは第二の法王、高等なる化身けしんのラマのおかくれになった時分にはどういう風にして葬るかということについて述べましょう。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
すると其のうちにお國と申す召使がありました、これは水道端の三宅のお嬢様が殿様へ御縁組になる時に、奥様に附いて来た女でございますが、其の奥様がおかくれになりましたものですから
その村長の名はニェルバ・タルボと言って誠に温順な人で、その妻君はとくかくれて二人の娘があるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)