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慝
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かく
ふりがな文庫
“
慝
(
かく
)” の例文
『
慝
(
かく
)
すには及ばんぞ、
聞
(
きい
)
たら聞いたと言うが
可
(
え
)
え。そんなら
乃父
(
おれ
)
には
考案
(
かんがえ
)
があるから。サア慝くさずに言うが可え。何か聞いたろう?』
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
私
(
わし
)
の跡を
追掛
(
おっか
)
けて来て富五郎はいるか、
慝
(
かく
)
まったろう、イエ慝まわぬ、居ないといえばじゃア戸棚に居ましょうというので捜しましょう
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
予
(
かね
)
てから独逸人が
吝
(
しみ
)
つたれで、慾深で、有る程のものは
掻
(
か
)
つ
払
(
ぱら
)
はずには
居
(
を
)
られない癖を知つてゐるので、てんでに財産を
慝
(
かく
)
まふのに智慧を絞つたものだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
一人ぽつちの幕の中で、俺はこの女を引きいれて、限りない欝憂から逃れたいとあせつて居たときでも俺はある大切なもの、唯一なものを、まだ彼に
慝
(
かく
)
して居たのではないか。
瘢痕
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
『サア言え! 聞いたら
聞
(
きい
)
たと言え!
慝
(
かく
)
すかお前は』と僕の顔を
睨
(
にら
)
みつけましたから、僕も益々
可怕
(
こわく
)
なり
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
慝
漢検1級
部首:⼼
14画
“慝”を含む語句
慝名
奸慝
淑慝
隠慝