“慝名”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とくめい50.0%
かくしな50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然し与次郎が何のために、悪戯いたづらに等しい慝名とくめいを用ひて、彼の所謂いわゆる大論文をひそかに公けにしつつあるか、其所そこが三四郎にはわからなかつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
此論文は零余子なる慝名とくめいもとにあらはれたが、実は広田のいへ出入しつにうする文科大学生小川三四郎なるものゝふでである事迄分つてゐる。と、とう/\三四郎の名前がて来た。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ともしびのかげすこくらきをいだもとにゆるは殿との、よし慝名かくしななりとも此眼このめかんじはかはるまじ、今日迄けふまでふうじをかざりしはれながら心強こゝろづよしとほこりたるあさはかさよ
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)