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慝名
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とくめい
ふりがな文庫
“
慝名
(
とくめい
)” の例文
然し与次郎が何の
為
(
ため
)
に、
悪戯
(
いたづら
)
に等しい
慝名
(
とくめい
)
を用ひて、彼の
所謂
(
いわゆる
)
大論文をひそかに公けにしつつあるか、
其所
(
そこ
)
が三四郎には
分
(
わか
)
らなかつた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此論文は零余子なる
慝名
(
とくめい
)
の
下
(
もと
)
にあらはれたが、実は広田の
家
(
いへ
)
に
出入
(
しつにう
)
する文科大学生小川三四郎なるものゝ
筆
(
ふで
)
である事迄分つてゐる。と、とう/\三四郎の名前が
出
(
で
)
て来た。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
偉大なる暗闇といふ論文は雑誌に
出
(
で
)
ましたが、
慝名
(
とくめい
)
です、先生の崇拝者が書いたものですから御安心なさい位に云つて置けば、さうかで
直
(
すぐ
)
済んで仕舞ふ
訳
(
わけ
)
だが、此際
左
(
さ
)
うは
不可
(
いか
)
ん。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
慝
漢検1級
部首:⼼
14画
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
“慝”で始まる語句
慝