怪訝あやしみ)” の例文
我はいたくおどろきて身をめぐらし、善きヴィルジリオにむかへるに、我に劣らざる怪訝あやしみを顏にあらはせる外答へなかりき 五五—五七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その待人の如何いかなる者なるかを見て、疑は決すべしと為せし貫一も、かの伴ひ還りし女を見るにおよびて、その疑はいよいよ錯雑して、しかも新なる怪訝あやしみの添はるのみなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
思ふに我は怪訝あやしみの色に染まれるなるべし、かの魂笑ひて退き、我これを逐ひて前にすゝめば 八二—八四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)