“しょうへい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
招聘46.3%
哨兵27.4%
正平9.5%
昇平3.2%
傷兵2.1%
笑柄2.1%
小柄1.1%
升平1.1%
召聘1.1%
墻塀1.1%
庄平1.1%
承平1.1%
昌平1.1%
焦炳1.1%
障屏1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
招聘しょうへいして一儲けするんだから資金を貸せだの、困ってる劇団があるから、金を出してやれだの——この頃はひどく連珠れんじゅに凝りましてね
青服の男 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
近くの小橋だの河原に具足をつけた明智方の哨兵しょうへいが立っていたが、それも本能寺にある信長の警備の兵と考えて不審に思う者もないらしい。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうした中で、『続後拾遺集』から二十一年目、正平しょうへい元年(貞和じょうわ二年)十一月九日に、光厳院御自撰で成ったのが『風雅和歌集』であった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
昇平しょうへい百年にして奢侈しゃしならいとなり、費用いにしえに十倍せり。窮せざることを欲すとも得べからず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
かれは、ほっとして、はじめておおくの傷兵しょうへいたちといっしょに、レコードにみみかたむけようとしたが、いつのまにかこころは、また、あらぬほうへとんでいました。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)
これが軽薄なるデモ倉やプロ亀の口より出でたとすれば、許すべからざる冒涜ぼうとくであるが、無邪気なる小学児童が苦心のあまりに出でた作文の結果とすれば、単に一場の笑柄しょうへいのみです。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
花下かかに緑色の一子房しぼうがあって、直立し花をいただいている。子房には小柄しょうへいがあり、その下に大きな二枚の鞘苞しょうほうがあって花をようしている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
さらにそれが三小柄しょうへいに分かれて各小柄しょうへいごとに緑色の一小葉片しょうようへんいている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
東晋とうしん升平しょうへい年間に、ある人が山奥へ虎を射に行くと、あやまって一つの穴にちた。穴の底は非常に深く、内には数頭の仔熊が遊んでいた。
黒田のほうは、農務長官ホーレス・ケプロンの召聘しょうへいに成功して、その足でヨーロッパを一まわりして四年六月に帰国している。
黒田清隆の方針 (新字新仮名) / 服部之総(著)
翌年の春、荘公は郊外の遊覧地籍圃せきほに一亭を設け、墻塀しょうへい、器具、緞帳どんちょうの類をすべて虎の模様一式で飾った。落成式の当日、公は華やかな宴を開き、衛国の名流は綺羅きらを飾ってことごとく此の地に会した。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)
こんどはむらほうから、しりはしょりした、がにまたのおじいさんがやってました。「庄平しょうへいさんのじいさんだ。あのじいさんはむかし人間にんげんでも、めるはずだ。」と、海蔵かいぞうさんはつぶやきました。
牛をつないだ椿の木 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
懊悩おうのうのまま年は暮れたが、年もあらたまって、承平しょうへい二年の正月を迎えるとともに、将門は、翻然ほんぜんと考えた。それに似た誓いを独り胸にたたんだ。克己こっきである。馬鹿になろう、馬鹿になろう、である。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昌平しょうへいかせてもじきに出来るだろうが、今日一日のことだからと有助を駈けさせて買いにつかわし、大小はもとより用意たしなみがありますから之をして、翌朝よくあさの五つ時に虎の門のお上屋敷かみやしきへまいりますと
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「われこそ魏の大将焦炳しょうへいなり」と、いう。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
味方の行動を掩蔽えんぺいするために煤煙の障屏しょうへいを使用しようとしたのが肝心かんじんの時に風が変って非常の違算を来たしたという事である。
戦争と気象学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)