承平しょうへい)” の例文
懊悩おうのうのまま年は暮れたが、年もあらたまって、承平しょうへい二年の正月を迎えるとともに、将門は、翻然ほんぜんと考えた。それに似た誓いを独り胸にたたんだ。克己こっきである。馬鹿になろう、馬鹿になろう、である。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)