“克己”の読み方と例文
読み方割合
こっき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもその修養のうちには、自制とか克己こっきとかいういわゆる漢学者から受けいで、いておのれめた痕迹こんせきがないと云う事を発見した。
長谷川君と余 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
黙々たる田舎いなかで、善良な誠実な心の人々が、その平凡な一生の間、りっぱな思想を胸にいだき、日々の克己こっきをつとめてる——それこそ
また、その克己こっきと、戦いの艱苦かんくとをくらべれば、戦火のごときも、物の数ではない。いかに烈しかろうと、人と人との戦いだというに尽きる。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)