“しょうさく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蕭索41.7%
匠作25.0%
小作8.3%
昌朔8.3%
省作8.3%
紹策8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やっと隧道を出たと思う——その時その蕭索しょうさくとした踏切りのさくの向うに、私は頬の赤い三人の男の子が、目白押しに並んで立っているのを見た。
蜜柑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
さてさて、わがおやかた匠作しょうさくといい、並居る歴々の衆といい、みな歯がゆいほど、お人のよい方々ばかり——
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は、当日、小作しょうさく挿画さしえのために、場所の実写をあつらえるのに同行して、麻布我善坊あざぶがぜんぼうから、狸穴まみあな辺——化けるのかと、すぐまたおなかまから苦情が出そうである。が、はばかりながらそうではない。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
牧野昌朔しょうさくは外科の専任である。登は去定を見た。
満蔵まんぞう満蔵、省作しょうさく省作、そとはまっぴかりだよ。さあさあ起きるだ起きるだ。向こうや隣でや、もう一仕事したころだわ。こん天気のえいのん朝寝していてどうするだい。省作省作、さあさあ」
隣の嫁 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
同行の神谷宗湛そうたんの父の紹策しょうさくなどは、もう天文初年頃から朝鮮へも渡っているし、中国にも行き、厦門アモイ柬蒲寨カンボジヤなどとも交易していた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)