明々あり/\)” の例文
飛行ひかうなさばいざしらず我が庭の飛石に草履ざうりかたが血にて明々あり/\殘るの所謂いはれなしこれしんうたがふべき一ツなり然すれば傳吉に意旨いしふくみし者猿島川へんにて男女のがいされたるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
瞑目めいもくせる梅子の心中には、今日しも上野公園にて、はからずも邂逅かいこうせる篠田の面影おもかげ明々あり/\と見ゆるなり、再昨年さいさくねんの春の夜始めて聴きたる彼の説教は、朗々と響くなり、彼を思うて人知れず絞れる生命いのちの涙
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)