“こう/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
香物26.3%
皎々21.1%
拘々10.5%
斯々10.5%
皓々10.5%
煌々5.3%
光々5.3%
孔々5.3%
紅々5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
味噌吸物みそずいものに菜のひたし物香物こう/\沢山だくさんという酷いあつらえもので、グビーリ/\と大盃おおもので酒を飲んで居ります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
月が皎々こう/\えていたのと、そこらに虫の音が聞えていたのとで、季節が秋であったことは確かであるが、つゞいて庭に下りた滋幹は、自分もあり合う大人の草履を突っかけたけれども
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
形骸に拘々こう/\せず、小智に区々せず、清濁のまに/\呑みつくし、始めて如来禅を覚了すれば万行体中にまどかなり。 (天知子)
路傍に餓死するよりむしろ自から訴え出て、御法を受けた方が未来のためになろうと観念をしたのさ、其の時は御迷惑であろうが、貴公達から依頼を受けて斯々こう/\いたしたと手続きを申し立てるによって
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
みぎひだりひかけては大溝おほどぶなか蹴落けおとして一人ひとりから/\と高笑たかわらひ、ものなくて天上てんじやうのおつきさま皓々こう/\てらたまふをさぶいといふことらぬなればたゞこゝちよくさはやかにて
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
己の頭には、まだブランデエのよいが残って居て、煌々こう/\たる舞台の光明を浴びると同時に、それが再び、強く激しく体内に燃えくるめくようであった。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
なろう事なら、己はいつ迄もいつ迄も、メリー嬢の魔術にしばられたまゝ、めい煌々こう/\たる舞台のまん中に、口をあんぐり開いて、観客の嘲笑を浴びて、昏々こん/\と眠って居たかった。………
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
光々こう/\とした月になります。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
れいなるかなこの石、てんあめふらんとするや、白雲はくうん油然ゆぜんとして孔々こう/\より湧出わきいたにみねする其おもむきは、恰度ちやうどまどつてはるかに自然しぜん大景たいけいながむるとすこしことならないのである。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
蓮根はす蓮根はすとははず、蓮根れんこんとばかりとなふ、あぢよし、やはらかにして東京とうきやう所謂いはゆる餅蓮根もちばすなり。郊外かうぐわい南北なんぼくおよみな蓮池はすいけにて、はなひらとき紅々こう/\白々はく/\
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)