煌々こう/\)” の例文
己の頭には、まだブランデエのよいが残って居て、煌々こう/\たる舞台の光明を浴びると同時に、それが再び、強く激しく体内に燃えくるめくようであった。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
なろう事なら、己はいつ迄もいつ迄も、メリー嬢の魔術にしばられたまゝ、めい煌々こう/\たる舞台のまん中に、口をあんぐり開いて、観客の嘲笑を浴びて、昏々こん/\と眠って居たかった。………
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)