皓々こう/\)” の例文
淺草行の鐵道馬車のレールが雨に濡れて白く、繪雙紙屋ゑざうしやの店さきに人立ちがないので、皓々こう/\とした洋燈らんぷの光りが、レールに流れてゐた。
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
みぎひだりひかけては大溝おほどぶなか蹴落けおとして一人ひとりから/\と高笑たかわらひ、ものなくて天上てんじやうのおつきさま皓々こう/\てらたまふをさぶいといふことらぬなればたゞこゝちよくさはやかにて
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)