“しろじろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シロジロ
語句割合
白々86.4%
白白4.5%
皎々4.5%
皓々4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると彼の真後まうしろには、白々しろじろと尾を垂れた鶏が一羽、祭壇の上に胸を張ったまま、もう一度、夜でも明けたようにときをつくっているではないか?
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
運河には石の眼鏡橋めがねばし。橋には往来わうらい麦稈帽子むぎわらばうし。——忽ちおよいで来る家鴨あひるの一むれ。白白しろじろと日に照つた家鴨の一むれ。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あとで嫌味いやみをいったが、十月の冬の月は、皎々しろじろえ渡っていた。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
しなりと俎の下へ伸びた皓々しろじろとした咽喉首のどくびに、触ると震えそうな細い筋よ、わらび、ぜんまいが、山賤やましずには口相応、といって、猟夫だとて、若い時、宿場女郎の、まいらせそろもかしくも見たれど
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)