“しら/″\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白々85.7%
冷淡14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ卯刻半むつはん過ぎ、火事場歸りの人足が漸くまばらになつて、石垣の上は、白々しら/″\と朝霜が殘つて居る頃です。
工事こうじ場所ばしよかすみうらちか低地ていちで、洪水こうずゐが一たんきしくさぼつすと湖水こすゐ擴大くわくだいしてかはひとつにたゞ白々しら/″\氾濫はんらんするのを、人工じんこうきづかれた堤防ていばうわづか湖水こすゐかはとを區別くべつするあたりである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
邪推かは知らないが、どうもの校長の態度しむけが変つた。妙に冷淡しら/″\しく成つた。いや、冷淡しいばかりでは無い、可厭いやに神経質な鼻でもつて、自分の隠して居る秘密を嗅ぐかのやうにも感ぜらるゝ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)