“拘々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こう/\50.0%
くく25.0%
こうこう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
政治上の罪は世人のうらやむところと聞けど我は之を喜ばず、一瞬時いちじの利害に拘々こう/\して、空しく抗する事は、余の為すあたはざるところなればなり。
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
今代芸術きんだいげいじゅつの一大弊竇へいとうは、いわゆる文明の潮流が、いたずらに芸術の士を駆って、拘々くくとして随処に齷齪あくそくたらしむるにある。裸体画はその好例であろう。都会に芸妓げいぎと云うものがある。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
然れども文法に拘々こうこうたる後世の歌人皆此文法違犯を襲用して却て平常の事とするはさすがに此便利なる語を棄つるに忍びざるなるべし。
万葉集を読む (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)