“拘攣”の読み方と例文
読み方割合
こうれん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
擦(す)りあかめたまぶちに、厳しく拘攣(こうれん)する唇、またしても濃い睫毛の下よりこぼれでる涙の雫(しずく)は流れよどみて日にきらめいた。
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
發したるは我手中の銃にして、黒く數石を染めたる血に塗(まみ)れて我前に横れるは我友なり。われは喪心者の如く凝立して、拘攣(こうれん)せる五指の間に牢(かた)く拳銃を攫(つか)みたり。
九月十一日は小雨(こさめ)の降る日であった。鎌倉から勝三郎の病が革(すみやか)だと報じて来た。勝久は腰部の拘攣(こうれん)のために、寝がえりだに出来ず、便所に往くにも、人に抱かれて往っていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)